IC カードラックの自作について
1 IC カードをどこにおいたらよいものか
 学校で、IC カードを使った勤務時間管理を始めるときに、意外と悩むことに、「IC カードをどこに
置くか」ということがあります。ID カードを普段から首にぶら下げている学校であれば、その中に
収納してもらうことで解決ですが、そうなっていない学校では、カードの置き場所を作って運用して
いくことになります。
 市販のものの多くは、壁に取り付けるものが主流で、机の上に置くタイプの物はなかなか見つける
ことができません。100 均ショップでは、プラ製の名刺入れなどが使えそうな候補です。
 こうした市販のラックを導入するときには、一つ注意点があります。それは、能率的に収納できる
ようにカードの一部分を重ねて収納するように設計されているため、見える部分が、カードの上か下
の方に限られてくることです。カードには、名前や番号を書いて使いますので、この部分が見えるよ
うなカードラック選ぶ必要があります。
市販のラックは名前が上や下の限られた部分にでるため、 カードのデザイン時に注意が必要
カードラックを自作する
 私の学校では、机の上にカードラックを置い
て、後ろの方の視界を邪魔しない程度の高さに抑
えられるように、木製のひな壇のようなカード
ラックを自作しました。
 といっても、ホームセンターに行って、マイス
ターと呼ばれる木工のオーダーメイドを請け負っ
て下さる方に、依頼して作っていただいたという
のが本当のところです。
 ひな壇ラックを作る場合には、カードを横と
縦に何枚並べるかによって、ひな壇の幅と高さが
変わってきます。
 カードをうまく置くためには、カード一枚について幅が11cm必要になります。ですから写真のよ
うに列で並べるためには、幅 22cm、人数が多くて 3 列にする場合は、幅 33cm と計算します。
 カードを何段積み重ねるかについては、私が依頼したマイスターさんは、高さ2cm位の木を使われ
ました。10 段で約 20cm 位の高さです。
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 もし、IC カードの枚数が 30 枚なら、横列の縦 10 段とするか、横列の縦 15 段とするかです。
 学校の状況にもよりますが、置いた感じの安定感から横 3 × 10 段の方がお勧めのように感じま
す。40 名、50 名と増えてきた場合は、このラックを個作ってカ所で入力するということも可能
です。PunchOutはネットワーク上のドライブにも対応していますので、入力場所をカ所設置して、
それぞれの場所で入力することもできます。学校の状況に応じて柔軟に設置を考えてください。
製作に必要な諸情報について画像も添えて
横幅はカード 11cm です
一段の幅は 27mm 位の木材です
木の厚さは 2cm 溝の深さは 8mm くらい 溝の幅はカードが少し倒れてみやすくなるように
3mm でつくります
多段にして段を上げるときは、 8cm 幅の木を、
下の段の木と、 上の段の木を少し重ねて配置す
何枚か使ってひな壇を受ける部品をつくります
ることもでき、 奥行きを短くできます。
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ひな壇の裏側は、 このような感じです。
段をささえる木材を、 底部ではねじ止め
で固定します。
段の木材を、 上部ではかくし釘で固定し
ています。
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